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オピニオン 2022.02.04

花魁の美しさの秘密

現在でも映画や漫画でよく取り上げられる花魁(おいらん)は、 魅力的で美しい存在です。
華やかな着物とセクシーな着こなしが美しい花魁ですが、正しい花魁の衣装はかっちりとした着付けが主流でした。しかし、花魁の存在自体がなくなった現代では、その美しさや魅力をより際立たせるために、肩を出したり着崩して演出しているのです。

女性の着物の着方は帯を後ろで結ぶのが一般的ですが、花魁はほとんどが帯を前で結んでいます。花魁の「前結び」は見た目も華やかで、美しく、目を奪われます。
なぜ彼女たちは、帯を前で結ぶようになったのでしょうか。

日本の江戸時代(18世紀)に、江戸幕府公認の遊郭として発展した吉原。「花魁」は教養と美貌、そして粋な客あしらいの能力を併せ持った最高位の遊女だけが名乗ることを許された存在でした。そして、そんな花魁の格の違いを表していたのが、着物や帯などの衣装、かんざしといった髪飾りの美しさでした。
花魁が身に着けている着物や装飾品は、なじみ客が贈ったものか、自分で遊郭からお金を借りたり、稼いだ分からあつらえた一級品でした。そんな花魁としての価値をアピールするための帯や着物だからこそ、最も映える着こなしをしていたのです。

帯は、柄や刺繍がよく見える結びの部分が最も美しいのですが、この部分を自分の顔とともに正面に配置することで「周囲に最も美しい自分を見せる」というのが、帯を前で結ぶ理由の最も有力な説とされています。

この他にも、「一夜妻」説というのがあります。
日本の桃山時代ごろ(16世紀)まで使われていた帯は、もともと細いひものような形状で、体の前で軽く帯を結んでいたとされています。しかし、江戸時代に入り、帯がおしゃれの一つとして認識されるようになり、帯の幅が太くなったり、豪華な刺繍や染めが施されるようになっていきました。その流れで、未婚女性は幅の広い帯をおしゃれに後ろに結び、本来の細い帯を前結びするのは既婚女性を表していました。その後、家事や生活の邪魔になるため、前で結ぶ帯は次第に廃れていったのですが、その風習が「一夜限りの妻」を意味し、花魁は帯を前に結ぶ演出をしていると言われています。

衣装の歴史や背景を知ると、その美しさに納得し、撮影もより想いが強いものになりますね。
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